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クソがしたかった。
小走りに、それでいてクールな表情で人に悟られることなくトイレに雪崩れ込んだ。 そのトイレには大発射場が2室あったが1室は準備中の掛札がかかっていた。 なにが準備中じゃ!別に準備なんぞしてへんやん! だが1室は空室で使えるので文句はここまで。 発射場に入場した。さー ズボンを下げようかとしていた時だった。 それまで限りなく無呼吸であったが、発射場に入ったとたん安心して呼吸を取り戻した。 が! 目の回るような臭さが発射場全域に渡って充満していた。 グフォ!! なんだ この臭さは! 口を空けたら汚いものが口に入ってしまうのではないかと思うくらいだ。 クソの粉が飛び回っている。 いや鼻の粘膜にクソ粉が付着してしまったのか? 今日は天気が悪かった。雨が降っていたわけではないが朝から黒い雲が空を覆っていた。雨が降りだしそうで降らない。 しかし、突然に黒い雲郡は洗剤を1滴食らった油のように円形に吹き飛んだ。 とてつもなく強い日差しがオレを襲った。南の島に来たようだ。 海に反射した日差しが眩しい。目を凝らして水平線を見ると遠くに島が見える。 その島に行かなければならない気がしてきた。 理由はわからない。 ただなんとなく・・ 幸せの島ではなかろうか・・ そして、オレはどうやってその島に行けばいいのかを考えていた。 「気をしっかりもて!」 心の声が叫ぶ! オレは膝から崩れそうになっていた。我に返り態勢を取り戻した。 悪臭漂うトイレの中でオレは旅に出ていた。どれだけの間かわからない。
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